近年、「転職ありき」ではなく、今の職場でスキルアップを目指すリスキリングに注目が集まっています。
業務効率化のためのITスキルや、マネジメント・データ分析などの知識を身につけることで、同じ職場でも新しい業務を任されたり、キャリアアップのチャンスを広げたりすることができます。
この記事では、転職せずにリスキリングを行いたい方におすすめのスクールを紹介しながら、スクール選びのポイント、活用できる補助金制度についても解説します。
「今の環境でスキルアップしたい」「自分の強みを増やしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職しないでキャリアアップにおすすめのリスキリングスクール10選
転職をせずにキャリアアップを目指す場合は、今の仕事に関連するスキルを深めることがポイントです。
ここでは、社会人が働きながら学びやすく、スキルを実務で活かしやすいスクールを10校ご紹介します。
どのスクールも、オンライン学習・サポート体制・実践的なカリキュラムが充実しており、在職中でも無理なくスキルを伸ばせる内容になっています。
転職をせずに今の仕事で成長したい方は、スクール選びの参考にしてみてください。
転職しないでリスキリングする際におすすめのスクールTOP3
| スクール名 | 特徴 | おすすめポイント | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| Wannabe Academy（ワナビーアカデミー） | AIやWebマーケティングのスキルを体系的に学べる実践型スクール。プロ講師によるリアルタイム授業と充実した自主学習教材で着実にスキルアップが可能。 | 現場で通用するマーケティング力を身につけたい方におすすめ。 | |
| Schoo（スクー） | 業界のプロによるライブ授業を年間約6,000本配信。ビジネス・IT・マネジメントなど幅広いジャンルの講座で多角的な学びが可能。 | さまざまな分野を手軽に学び続けたい方におすすめ。 | |
| rimomo（リモモ） | WebマーケティングやSNS運用を実践的に学べるカリキュラム。社内業務にも直結するスキルを身につけられる。 | 働きながらマーケティング実務のスキルを高めたい方におすすめ。 |
1.Wannabe Academy（ワナビーアカデミー）
「Wannabe Academy」は、AIとWebマーケティングのスキルを体系的に学べる実践型スクールです。
マーケティングの基礎から広告運用、アクセス解析、データ分析まで幅広い内容をカバーしており、受講後すぐに現場で活かせる知識を習得できます。
授業はプロ講師によるリアルタイム授業のほか、自主学習用の教材や復習コンテンツも充実。自分のペースで学びながら、理解を深められる点が特徴です。
また、現役マーケターからの個別フィードバックも受けられるため、学んだ内容を実務に落とし込みやすくなっています。
実務直結のデジタルスキルを身につけたい方や、社内提案などに活かしたい方にもぴったりのスクールです。
2.Schoo（スクー）
「Schoo」は、業界の第一線で活躍するプロ講師によるライブ授業を、年間約6,000本配信しているオンライン学習サービスです。
ビジネス、IT、マネジメント、デザインなど多彩なジャンルの講座が用意されており、幅広いスキルをバランスよく学ぶことができます。
リアルタイム授業では、講師や他の受講生とコミュニケーションを取りながら学べるため、受け身にならず知識を定着させやすい点も魅力です。
また、アーカイブ機能を使えば、自分の都合に合わせて好きな時間に学べるため、忙しい社会人でも無理なくスキルアップが続けられます。
多角的にキャリアアップを目指したい方や、日々の業務に新しい視点を取り入れたい方におすすめのサービスです。
3.rimomo（リモモ）
「rimomo」は、リモート時代に欠かせないWebマーケティングやSNS運用のスキルを体系的に学べるスクールです。
企画立案から分析、運用改善までを実践的に学べるため、学習内容をすぐに仕事へ反映しやすい点が特徴です。
カリキュラムは、現場で求められるマーケティング思考を重視しており、社内プロジェクトで成果を出すことを目的に設計されています。
また、講師による実践サポートや個別アドバイスも充実しており、受講を通して「提案できる力」や「数字をもとに改善できる力」を身につけられます。
マーケティングやSNS運用の実践力を高めたい方、働きながらスキルを磨きたい方にぴったりのスクールです。
4. 英語会議ドットコム
「英語会議ドットコム」は、国際会議や社内ミーティングで即使える英語力を身につけられる実践型スクールです。
ビジネス現場でよく使われるフレーズや表現を中心に、リアルな会話シーンを想定したトレーニングを行います。
また、受講生の業種や役職に合わせてマンツーマン指導が行われるため、自分の業務内容に直結する英語コミュニケーションを効率的に習得できます。
会議での発言力を高めたい方や、海外クライアントとのやり取りをスムーズにしたい方にも最適です。
グローバルな対応力を強化したい方や、社内外での英語使用シーンを増やしたい方におすすめのスクールです。
5. nests Digital Creative Academy（ネスト デジタルクリエイティブアカデミー）
「nests Digital Creative Academy」は、Web制作・グラフィックデザイン・動画編集など、デジタルクリエイティブ全般を総合的に学べるスクールです。
デザインの基礎から実践的な制作スキルまでを体系的に学べるため、クリエイティブ職へのキャリアアップを目指す方にも向いています。
授業は現場経験豊富なプロ講師が担当し、制作過程での疑問や課題に対して丁寧なサポートが受けられる点も安心です。
また、ポートフォリオ作成の指導やキャリア相談も充実しており、実務に直結するスキルを着実に身につけられます。
デザインや映像など、クリエイティブ分野でキャリアを広げたい方におすすめのスクールです。
＞＞nests Digital Creative Academyに問い合わせる
6. AIライティングマスター講座
「AIライティングマスター講座」は、AIを活用した最新のライティング手法や、業務効率化のスキルを体系的に学べる講座です。
AIツールの使い方だけでなく、文章構成力や情報整理のコツなど、ビジネスシーンで役立つ実践的なスキルも身につけられます。
カリキュラムには実践課題が多く組み込まれており、AIリテラシーと文章力を同時に高められる点が特徴です。
また、AIと人の文章の違いを理解しながら、最適な使い分けを学べるため、企画書・記事・提案文書など、幅広い業務に応用できます。
AI時代に文章で差をつけたい方や、業務効率を高めたい方におすすめの講座です。
7. Kimini英会話（キミニ英会話）
「Kimini英会話」は、レベルや目的に合わせて選べる多彩なコースが揃ったオンライン英会話サービスです。
初心者から上級者まで段階的にステップアップできるカリキュラムが用意されており、自分のペースで着実に英語力を伸ばすことができます。
すべてオンラインで完結し、毎日受講できる柔軟なスケジュール制度も魅力の一つです。
英会話だけでなく、ビジネス英語・試験対策・発音練習など、目的に応じた内容を効率的に学べます。
仕事で英語を使う機会がある方や、日常的に英語に触れる習慣をつくりたい方におすすめのサービスです。
8. ZaPASS（ザパス）
「ZaPASS」は、月1回のコーチングセッションを通して、個人の目標達成やキャリア設計をマンツーマンでサポートするオンラインサービスです。
専属コーチとの対話を重ねながら、現状の課題整理から目標設定、行動計画の実行までを一貫してサポートしてくれます。
プログラムは、副業や起業、キャリアアップなど多様な目的に対応しており、これまでにも多くの社会人が中長期的なキャリア形成に成功しています。
仕事の方向性を見直したい方や、自分に合った働き方を見つけたい方にも最適です。
自分の強みを活かしながらキャリアを磨きたい方におすすめのサービスです。
9. studio US（スタジオ アス）
「studio US」は、900本以上の動画教材を通じて、初心者から実践者まで段階的に動画編集スキルを習得できるオンラインスクールです。
基本操作から映像構成、演出テクニックまで体系的に学べるため、動画制作の基礎をしっかりと固めながら実務レベルを目指せます。
また、現役のプロ講師による添削やサポートも充実しており、学びながらポートフォリオを作成することもできます。
動画編集を通じて仕事の幅を広げたい方や、映像クリエイティブ分野で活躍したい方におすすめのスクールです。
10. デジハリ・オンラインスクール
「デジハリ・オンラインスクール」は、現役のデザイナーやクリエイターによる添削・個別サポートを受けながら、Webデザインや動画編集など幅広いデジタルスキルを体系的に学べるスクールです。
カリキュラムは実務に直結する内容が中心で、初心者でも安心して基礎からスキルを身につけられます。
動画教材は何度でも視聴可能で、自分のペースで学習を進められる点も魅力です。
また、最新の業界トレンドを反映した教材構成になっており、常に新しい技術や知識をアップデートしながら学び続けられます。
本格的なクリエイティブスキルを習得し、実務で活かしたい方におすすめのオンラインスクールです。
自分に合ったスクールを選ぶ4つのポイント
リスキリングを継続するうえで大切なのは、「続けられる環境」を整えることです。
忙しい社会人が仕事と学びを両立するには、自分の生活リズムや目的に合ったスクールを選ぶことが成功のカギになります。
ここでは、在職中にリスキリングをはじめる方に向けて、スクール選びで意識したい4つのポイントを紹介します。
1. 無理のない範囲で選ぶ
仕事を続けながら新しいスキルを学ぶ場合、時間もお金も限られています。
学びたい気持ちが強くても、負担が大きすぎると途中でモチベーションが下がってしまうことも。
教育訓練給付金制度などを利用すれば費用の一部が補助されますが、自己負担がゼロになるわけではありません。
自分の収入や生活状況を踏まえて、無理のない範囲で継続できる学習プランを選びましょう。
2. サポート体制を重視する
独学では理解が難しい分野も多いため、講師やメンターのサポートがあるスクールを選ぶと安心です。
実践的なフィードバックや現役プロによるマンツーマンレッスンが受けられるスクールなら、つまずいたときもすぐに解決でき、学習の質が高まります。
また、質問対応やキャリア相談、モチベーション維持のための面談など、伴走型のサポート体制が整っているかどうかも確認しましょう。
3. 目標を明確にする
リスキリングを行う目的を明確にしておくことで、学ぶべき分野やスクールの方向性が定まります。
「今の仕事に活かしたい」「将来的に独立したい」「社内でキャリアチェンジを目指したい」など、ゴールを具体的にイメージすることが大切です。
目的をはっきりさせることで、必要なスキルを無駄なく習得でき、モチベーションの維持にもつながります。
4. 定期的なレッスンがあるスクールを選ぶ
オンライン教材で学ぶだけでは、モチベーションを保つことが難しくなる場合もあります。
定期的なレッスンやオンライン面談があるスクールなら、学習リズムを保ちやすく、挫折しにくいのが特徴です。
疑問点をその場で解決できるだけでなく、学習の進捗を確認してもらうことで「学び続ける習慣」が自然に身につきます。
転職しないで利用できるリスキリング補助金
リスキリングは自己投資の側面が強く、受講費用が数十万円になるケースも少なくありません。ですが、国や自治体が提供する補助金や給付制度を活用すれば、費用負担を大きく軽減できることがあります。
ここでは、転職を前提とせずに利用できる代表的な支援制度を紹介します。
教育訓練給付金
「教育訓練給付金」は、厚生労働大臣が指定する講座を修了した場合に、受講費用の一部を補助してもらえる制度です。
対象となる訓練は「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3種類に分かれており、支給割合や上限額が異なります。
たとえば、専門実践教育訓練では受講費用の最大70％（上限年間56万円）まで支給される場合もあり、長期的なキャリア形成を目指す方におすすめです。
教育訓練休暇給付金
「教育訓練休暇給付金」は、教育訓練に専念するために自発的に休暇を取得した際、一定割合の賃金を受け取れる制度です。
30日以上の無給休暇を取得して学習に取り組む人が対象で、休暇中も生活費の一部をカバーできる仕組みになっています。
学びながら収入を維持したい社会人にとって、安心してリスキリングに集中できる制度です。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、本来は転職を前提とした制度ですが、転職をしなかった場合でも一定の補助を受けられる仕組みです。
所定のリスキリング講座を修了すると、受講費用の2分の1相当額の補助を受け取ることが可能です。
転職を伴わなくても、スキルアップや業務改善を目的とした学びを支援してくれる点が特徴です。
母子（父子）家庭自立支援給付金
「母子（父子）家庭自立支援給付金」は、20歳未満の子どもを養育しているひとり親家庭を対象にした制度です。
指定の教育訓練を修了すると、受講経費の60％が給付され、経済的な負担を大きく抑えることができます。
資格取得やスキルアップを通じて、安定した就業や収入向上を目指したいひとり親の方におすすめの制度です。
まとめ｜転職しないでもリスキリングでスキルを身に付けられる
リスキリングは、転職をしなくても今の職場で新しいスキルを身につけ、自分らしいキャリアを築いていける方法のひとつです。
業務の幅を広げたり、これまで関わったことのない分野に挑戦したりすることで、仕事の楽しさややりがいがぐっと広がります。
また、国の補助金や給付制度を上手に活用すれば、費用の負担を減らしながら安心して学びを進めることもできます。自分に合ったスクールや学び方を見つけて、無理なく続けることが、キャリアアップへの近道です。
転職という大きな変化を選ばなくても、学びを通して新しい可能性を広げることはできます。
これからの働き方をもっと前向きにしたい方は、気になるスクールや講座を参考に、一歩ずつリスキリングをはじめてみましょう。
転職せずにリスキリングする際によくある質問
リスキリングというと「転職のための学び」というイメージを持つ方も多いですが、実際には今の職場でのキャリアアップや新しい業務への挑戦を目的にはじめる方も増えています。
ここでは、転職せずにリスキリングを進める際によくある質問を紹介します。
Q. キャリアチェンジにも使えますか？
A. 社内でのキャリアチェンジにリスキリングを活用することは十分可能です。
近年では、未経験の分野でも学ぶ意欲やスキルアップの姿勢を重視する企業が増えており、異動や新しい役割に挑戦しやすい環境が整いつつあります。
また、多くの企業では部署間やプロジェクト間での人材移動を柔軟に行えるような仕組みが構築されており、リスキリングによって得たスキルを生かしてキャリアチェンジを実現するケースも多く見られます。
Q. 社内でキャリアアップするにはまず何をすればいい？
A.まずは、自分の持っているスキルを整理する「スキルの棚卸」からはじめましょう。
現在の業務に必要なスキルと、将来的に身につけたいスキルを明確にすることで、どの分野のリスキリングを行うべきかが見えてきます。
そのうえで、目的やレベルに合ったリスキリングスクールを選べば、無駄のない学習計画を立てやすくなります。
目標を明確にして取り組むことで、社内でのキャリアアップにつながりやすくなります。
